2022年05月30日 12:02更新
雪国に欠かせないスノーダンプの製造が、上越市新保古新田にあるオギハラ工業で始まりました。2年連続の大雪で在庫が全てはけたため、例年の2倍ほどを生産する予定です。
オギハラ工業は、スノーダンプの製造を、例年より早く今月から始めました。理由は高いニーズです。
上越市高田地区で最大2メートルを超える大雪となった2年前は、ホームセンターなど小売店での売り切れが相次ぎ、品不足となりました。その次の年は例年の倍を生産しましたが、やはり在庫すべてがはけたということです。
そうした中、今年も夏を前に発注の予約が相次ぎ、依然ニーズは高い状況です。
取締役GM 荻原拓実さん
「お客様の希望に応えようと、去年はハイペースで製造を続け、平年の2倍ほど製造した。ことしも同程度の枚数を予定している」
オギハラ工業では、2種類の除雪器具を生産しています。ひとつは、オリジナルの「スノーブル」。
もうひとつが「スノーダンプ」。かつて妙高市の「吉鉄製作所」が生産したもので、その廃業にともない製造ノウハウを引き継ぎました。
現在工場では、スノーブルを1日1000から1500台ペースで、塗装する作業が進められています。
製造本部長 川上明宏さん
「塗装は、ロボットでの下塗りと、人の手で上塗り。厚く丈夫で長持ちする」
スノーダンプは、これまで県内や北陸地方を中心に出荷されていましたが、近年では他の地域からも問い合わせが増えているということです。
取締役GM 荻原拓実さん
「最近は西日本でも雪が降ったり、北海道もいままではホウキではけるような雪だったのが重くなり、引き合いがある。地元の人には『オギハラ工業といえばスノーブル』を知ってもらっているが、それが全国に広がってメジャーになることを夢見て製造している」
完成した製品は、10月頃からホームセンターなどに出荷されます。生産は夏頃をピークに、年明け1月まで続く予定です。
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