2020年10月18日 18:35更新
上越市高田地区にある春日神社がことし上杉謙信ゆかりの行事、南方位山(なんぼいさん)を始めてから450年の節目を迎えたことを記念し、新型コロナウイルスの退散を祈願した。
南方位山は、上杉謙信が領地の安全を願って始まった行事。毎年7月、本町1丁目にある春日神社の氏子などが謙信公から受け取った「倶利伽羅不動尊の御旗」と呼ばれる龍の旗を持ち、妙高山を登る。
しかしことしは新型コロナウイルスの影響で規模が縮小された。春日神社では南方位山がことし450年の節目に当たることから、秋の祭礼に合わせて新型コロナウイルスの退散を祈願した。
これに合わせ境内にある薬師像が特別に公開された。薬師像は宝永8年、今から300年以上前に作られたもので、御開帳は23年ぶり。
さらに市民団体「義の心の会」と「一義会」が甲冑姿で疫病退散を祈願した。
「義の心の会」の会長で、おととしの謙信公祭で謙信を演じた石田明義さんが読経を披露
このあと集まった人たちには地元のまゆを使ったアマビエのお守りが配られた。お守りは氏子から寄贈されたもので、用意された100個は数分でなくなった。
訪れた人は「安心して生活できるようになってほしい」と願った。大島美香宮司は「神様のご利益を分けるため、お守りを配った。多くの人に薬師像のお参りもしてもらえれば」と話した。薬師像の御開帳は今月いっぱい行われる。
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