2019年11月24日 17:39更新
地域に残る伝統芸能を伝えていこうと新年や春先に行われる門付け芸「春駒」が24日、妙高市の新井ふれあい会館で披露された。
春駒は新年や春先の門付け芸として全国で伝承され、妙高市や上越市にも伝えられている。この伝統芸能を後世にも残していこうと県内をはじめ県外から6団体の保存会が集まり、各地の春駒が披露された。会場にはおよそ250人が訪れ、それぞれの春駒の個性を楽しんだ。
日本民俗学の博士、板橋春夫さんによると、もともと春駒は養蚕が盛んな地域で蚕の豊穣を願って旅芸人が伝えたといわれている。地域によって様々なリズムや歌詞があるが群馬県利根郡川場村に伝わる「門前春駒」が基本の形ということ。
川場村では現在も毎年2月におよそ130軒を回っている。
また、上越市三和区の岡田郷土芸能保存会は約200年前から伝わる春駒を披露した。岡田地区には長野県小布施町から来た旅芸人によって春駒が伝わったといわれている。群馬県の春駒と比べてテンポが速く、舞いも激しい。
三和区岡田から見に来た夫婦は「とてもよかった。関心した。地域によって色々な春駒があるんだなと思った」と話していた。岡田地区は現在も夏の祭りで春駒を披露している。
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