2019年09月12日 17:55更新

上越市立谷浜小学校の6年生が12日、上杉謙信公の義の塩にちなんで昔ながらの塩作りを体験した。 谷浜小学校では17年前から毎年塩づくりの体験学習を行ってきた。この地方では、500年以上まえから塩焼きとよばれる塩づくりが行われていたが、昭和30年代から廃れていた。体験学習には上杉謙信の「義の塩」の精神を学ぶ狙いもある。講師を務める谷浜観光協会の小林征男さんは「昔ながらの塩作りをつぶしたらもったいない。後世につなぎたい思いで教えている」と話す。

塩づくりを体験したのは6年生7人。

児童は、谷浜海水浴場で塩田作りから始めた。10ｍ四方の砂浜でゴミを拾ったあと、畔作り、そして砂を平らにならしすじと呼ばれる溝を作る。児童は「溝がすぐまがっちゃって大変」と話した。

この後、児童は一列に並びバケツリレーで海水を運ぶ。水を汲むのは越後春日山ロータリークラブのメンバーが協力した。海水は、水槽に40リットルためて塩田にまいた。

続いて、砂と海水をろ過器に通し、事前に用意された塩水を窯で煮詰めた。

すでにできていた塩を試食した児童は「いつもよりしょっぱい！」と驚いた。また「昔の人はこれを一日に何回もやっていた。すごいと思う。おいしい塩になっていると思う！」と笑顔を見せた。

学校ではこの後、仕込んだ塩を使った調理実習をおこなう予定。

※ご覧の記事の内容は2019年9月12日（木）JCVニュースLiNKで放送予定（TV111ch） 初回18:30～ 
※プレミアム会員 見逃し視聴（配信期間 9月12日 19:00～ 9月19日 19:00まで）