2019年03月26日 17:26更新
上越市では消防団員数が減り、高齢化が進んでいる。
このままでは消防部の活動が停滞する恐れがあるとして、10年後、消防部を半数以下の100にするなどの再編案を検討していることが25日に開かれた上越市消防団適正配置検討委員会で分かった。
現在、上越市には14方面53分団222消防部があり、4,170人の消防団員が活動している。その活動状況について昨年、市が管内すべての団員にアンケートを行ったところ、10人以下の消防部が29あり、通常、消火活動には9人が必要とされるなか、最も少なかった部は4人だった。
また、各消防部に若い団員候補がいるかどうかについては、まったく存在しないとほとんど存在しないをあわせた回答が58%と半数以上を占めるなど、近い将来地域防災力が弱まる恐れのあることが浮き彫りになった。
こうした状況をふまえ、上越市では現在の53分団222消防部を10年後をめどに52分団100消防部に再編する内容の報告書をまとめた。上越市消防団適正配置検討委員会の田中圭子委員長は「中山間地域が厳しい状況。早期に消防力を集中させて運用できるようにしたいが、広域になれば活動が大変になる所も出てくると思う」と話した。
この他、団員の活動拠点となる消防器具置き場について、現在消防部ごとに分散している状況を分団内でおおむね1から2か所に絞り込んだり、学校区単位で1か所配置するなど、地域バランスを考慮して再編するのが望ましいとしている。
市では、こうした再編案を各消防部が自主的に検討するよう求めていくことにしている。この報告書は今月28日、村山市長に提出される予定。
※ご覧の記事の内容は2019年3月26日(火)JCVニュースLiNKで放送(TV111ch) 初回18:30~
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