2024年06月11日 13:33更新

高田城址公園観桜会の駐車場不足や会期中の周辺道路の渋滞解消に向けて、今年導入された臨時駐車場を設け、インターネットで予約できるサービスの効果が検証され、一定の成果があったことがわかりました。上越観光コンベンション協会では来年の観桜会でも継続して駐車場の台数を増やすなど取り組んでいく方針です。

このサービスは、観桜会の駐車場不足や渋滞を緩和するため、公園周辺の個人や企業などが駐車場や空き地などを有料で貸し出す仕組みで、上越観光コンベンション協会や高田河川国道事務所を含む5つの団体や企業が3月29日（金）から4月14日（日）までの17日間実施しました。

利用者はあらかじめインターネットで駐車場の空き状況を確認して予約をするため、駐車場を探して会場周辺をまわったりする必要がなく、会期中の渋滞が解消されると期待されていました。

高田河川国道事務所が期間中の見ごろを迎えた4月7日に周辺の交差点などで実施した渋滞調査によりますと、中央橋付近から上越地域振興局の交差点までの間、去年は最大で750メートル渋滞しましたが、今年は最大で200メートルと550メートル緩和されました。また、高田郵便局近くの大手町交差点では去年は最大230メートル渋滞しましたが、今年は最大で10メートルほどでした。

上越観光コンベンション協会 誘客宣伝課 福嶋大 課長
「（今年の渋滞）昨年より縮小。多くの人たちに協力してもらい成果あった。（駐車場の提供者）『空き地を有効活用できてよかった』との声が多かった」

臨時駐車場には公園周辺の個人や民間から協力を得て、66か所に329台分を確保ました。会期全体ではおよそ1400件の利用があり、会期最後の週末13日は最も多い270件の利用がありました。上越観光コンベンション協会では一定の効果があったとして来年も引き続きサービスを実施する方針です。

上越観光コンベンション協会 誘客宣伝課 福嶋大 課長
「来年100回記念 お客様から注目される。入り込みも期待できる。ただ混雑して来られなかった場合、残念な思いをしてしまうので、さらに拡大できれば。その際は地域の人たちに協力をお願いしたい」