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上越市大町5で空き町家をリノベーション 県外企業と入居交渉中

2022年05月31日 18:23更新

雁木や町家の継承や活用を目指す団体「雁木のまち再生」が、上越市大町5丁目にある築60年ほどの空き家を改修しています。現在、サテライトオフィスとしての利用に向けて県外企業と入居の交渉をしています。

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改修されているのは五ノ辻稲荷神社のほど近く、上越市大町5丁目で空き家となっていた築63年で、広さ70㎡(5LDK)の町家です。所有者が物件を手放したいと町内会長に相談し、仲介を経て雁木のまち再生が1年前に土地と建物を買い取りました。改修は今年度新設された上越市のまちなか居住推進事業補助金を活用し、主に大町通りに面した外観を直しています。入口部分は白いペンキ板から杉材を使ったはめ板に変え、ダウンライトを付けました。

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2階部分は防火壁と防火サッシに変え、まわりに漆喰を塗るほか、雁木通りならではの木の格子も取り付けられます。

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作業は今週いっぱいまで行われる予定です。改修と共に団体が入居者を募集したところ、サテライトオフィスとして利用したいと申し出があり、現在県外の企業と交渉を進めています。

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団体の打田亮介理事は「高田の町家らしい吹き抜けは現在残っていないが、キッチン・トイレ・お風呂など水周りはおそらく10年ほど前にリフォーム済で、すぐにでも入って使える状況。建物の痛みも少なくて利用しやすい」と話しています。

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団体ではこれまでに市内の5軒の町家を購入し、リノベーションして住居のほか民泊施設や商業施設として一般に貸し出しています。来月以降も新たに町家の改修に取り組む計画があり、団体では町家の再生と利活用の拡がりに期待を寄せています。

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打田理事は「町家の貸し出しは『住む』よりは何かしら『商業的利用』する方が現状は多い。でもそういう形で少しずつまちに賑わいが出てくると住みたい人も増えてくると思う。古くから続く高田の雁木通りがどんどん歯抜けなっていくのは非常にもったいない。完全には難しいが少しでも食い止められれば」と話していました。

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