2022年05月27日 14:00更新
上越市で観光ビジネスに取り組む人が集まって新しいツアー企画などを話し合うセミナー「観光地域づくり実践未来塾」が今年度の講座を始めました。
この講座は宿泊、交通、飲食など観光にかかわるさまざま業界の人が集って新しい観光事業を生み出せるよう2年前から開かれています。25日(水)は27人が参加し、はじめに上越市の観光の現状を共有しました。
市によりますと、コロナ禍前まで年間およそ500万人前後だった観光客は令和2年に6割以上減り、193万人にまで落ち込みました。またこの年は、妙高、糸魚川、佐渡などと比べ、家族やカップルではなく1人で旅行に来る人が多い傾向でした。
続いて、旅行予約サイトや雑誌を手掛けるじゃらんリサーチセンターの岡本裕野さんがウイズコロナでの旅行感覚の変化を解説しました。そのうえで、岡本さんは、これからは旅行者個人の好みがより濃く出る、自分軸の旅の需要が高まり旅行グループのサイズは小さくなると予想しました。
この日は、最後に参加者同士でこれから手掛けたい観光プランのアイデアを話し合いました。
えちごトキめき鉄道 池田 香羊 さん
「(去年の受講後)お菓子屋とコラボして『スイーツ列車』を運行した。大潟区のイチゴ農家が加わり『いちごトキめき鉄道』というスイーツ列車を立ち上げた。京美容室と一緒に線路の石焼イモをはじめた。思っていた以上に反響が良かった。通年で楽しめる企画を考えていきたい」
スタジオジャパホ
「(中郷区の『雪郷ロッジ』で)インバウンドで集客を狙っていた。ほかの視点からという考え方のアイデアをもらいインバウンドだけでないものの商品づくりを目指していきたい」
オフィスM
「ブラッシュアップし上越市を売り込もうとしている人たちの気持ちがたくさんある。きっと今度はアクション、大きなウェーブが起きると思う」
上越市の中川市長は、重要な政策課題に通年観光を掲げています。その実現には何が必要か、岡本さんに聞きました。
じゃらんリサーチセンター 岡本 裕野 さん
「宿泊連携がカギ。冬場に人が来ているのはスキー場が魅力的で来ている。だから宿泊施設に泊まる。宿泊施設に泊まるための理由づくりが重要。体験型のコンテンツを事業者同士がつくり宿泊施設と一緒に売り出していくことで上越に長く滞在していく人を増やすことが重要。」
■観光地域づくり実践未来塾
次回:6月22日(水)
内容:観光プランづくりを話し合う予定
【参加者募集中】
問い合せ:上越市 観光交流推進課 電話 025-520-5739
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