2022年04月10日 08:02更新
上越市に嫁いだフィリピンの女性が、国家資格である介護福祉士の試験に7度目の挑戦で合格しました。慣れない日本語に苦労しながらも、家族や職場に励まされ介護現場を支えています。
介護福祉士の国家資格を取った渡部アナマリカギワさん46歳です。
渡部さん
「日本語、漢字を読めず理解できなかったのが一番辛かったです。やっと資格がとれました。両親に伝えると喜んでくれました」
渡部さんは14年前の平成20年、結婚をきっかけに上越市で暮らし始め、10年前から特別養護老人ホーム「悠久の里」で介護の仕事に就きました。その後、正規職員となったこともあり、介護福祉士の国家資格に挑戦しましたが、日本語の壁、特に医療介護の専門用語に苦労して夢は叶いませんでした。
そうした中、職場で夜勤を減らすなどの配慮があり、渡部さんはオンラインの講義を受けたりして、勉強に集中してきました。そして7度目の挑戦、今年1月の試験で見事合格しました。
渡部さん
「職場や上司みんな応援してくれて、何回も落ちたが心を入れ替えて毎日勉強しました。みんなの応援が無ければ合格できませんでした。みんなに感謝しております」
上司の杉田規弘さん
「合格がうれしくて連絡が来たときは泣きそうでした。入居者から『きょうアマリさん出勤してますか?』と聞かれたり、入居者にも職員にも愛されているなと思います」
渡部さんは「相手に喜んでもらったり、ありがとうと言ってもらうとうれしいです。自分も努力して新しい外国人も来るので応援したいです」と、資格をとった後も勉強を重ねたいと意気込んでいます。
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