2022年03月29日 17:16更新

上越地域の救急患者を症状に合わせてスムーズに病院へ運ぶための優先基準を作った上越総合病院救急科の部長、丸山正則さんに29日（火）、上越地域消防局から感謝状が送られました。

感謝状が送られたのは上越総合病院救急科の部長、丸山正則さん79歳です。丸山さんは平成5年から平成22年までは県立中央病院で救命救急センター長などを務めました。

このとき、救急患者の搬送先がなかなか決まらないいわゆる「たらい回し」を目の当たりにし、危機感を抱いたといいます。そこで丸山さんは救急患者の症状に合わせて、専門分野のある病院を優先的に選ぶ基準を平成19年に作り、救急患者を医師に引き渡すまでの時間が大幅に短くなりました。

上越地域消防局 局長 池田 聡さんは「119番通報から病院に搬送するまで、県内消防本部トップクラス。市民の安全安心の確保に寄与されている」と話しました。

こうした取り組みが評価され、丸山さんに上越地域消防局の池田聡局長から感謝状が手渡されました。

丸山正則さん
「上越地域に救急の必要性を感じ頑張ってきました。喜んでもらい光栄です。消防と病院は一体になり有機的なつながりをもって活動してほしいです」

丸山さんは今月、上越総合病院を退職しますが、来月以降も上越総合病院の臨時職員として医療に携わるということです。