2022年03月08日 13:45更新
上越市内の劇団が出演する上越市民演劇祭が5日、6日の2日間に渡り上越文化会館で行われ、最高齢71歳までが所属する市民で結成された「上越シニア劇団」が初舞台を踏みました。
上越市民演劇祭には市内を中心とする6つの団体が出演しました。このうち上越シニア劇団は去年7月に結成された劇団で、現在45歳から71歳までの市民19人が所属しています。メンバーのほとんどは演劇の経験がなく、練習は今年1月からは週3回、1日3時間以上行ってきました。
上越シニア劇団が今回演じた作品は、大正時代に活躍した劇作家、岸田國士の「カライ博士の臨終」です。臨終の間際にあるひとりの哲学者の周りで起きる様々な出来事を描いています。
1時間あまりの公演を無事に終えた出演者たちは安堵感と充実感に満ち溢れていました。
劇団員
「台詞を覚えるのが大変だった」
「(コロナ禍で)なかなかみんな揃うということが厳しかった。時間をやりくりしてみんなで練習した」
「意見のぶつかり合いもあるけど、それを乗り越えてまとまったときは充実感がでいっぱい」
観客
「皆さん生き生きしていて楽しかった」
「台詞の覚えが素晴らしい。皆さん新人だと思わないぐらい良かった」
「自分の臨終の時はどうしようと考えました」
上越シニア劇団はシニア世代の活躍の場を作ろうと、上越文化会館の斎藤美代子館長が中心となって立ち上げました。舞台当日は斎藤館長も劇団のデビューを見守り、最後にこう話しました。
斎藤館長
「無事に初舞台を迎えることができてよかった。市民のもっている底力を改めて感じて、この次もこの人たちとやっていきたいなって思いました。演劇って楽しいなって思ってくださること、劇団員がやってよかった、お客様がよかったっていうのを大事にしていきたい」
上越シニア劇団は今後もメンバーを募集し、定期的に公演を行っていく予定です。
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