2022年01月10日 11:04更新
上越市が去年暮れに発表した一斉雪下ろしの新しいルールをめぐり、家主不明の空き家をどう扱うかについて、市は危険性や第三者に被害が及ぶ可能性を総合的に勘案の上で、必要なものについては所有者に変わって、除雪事業者へ委託して雪下ろしと排雪を実施する方針を正式にうちだし、関係町内会に通知したことを明らかにしました。
上越市は昨シーズンの大雪を受け、一斉雪下ろしの新しいルールを去年暮れに発表しました。それによりますと、今後市が募集する除雪ボランティアは、安全対策のため屋根上での作業はできなくなり、下ろした雪の処理などにあたることになります。その場合、屋根での作業は専門業者などに依頼することが必要になりますが、各町内会長から「空き家の雪下ろしは、誰が業者の費用を負担するのか」といった疑問が寄せられていて、市はこれまで回答を保留していました。
市によりますと、緊急安全措置の対象となる空き家は、一斉雪下ろしの対象路線に面していて、所有者に連絡がつかず、所有者が実施しないなどの理由があり、町内会や地域で対応が困難な空き家です。その中で、町内会から要請を受け、市と町内会が空き家の危険度や周囲の影響など状況確認をして決定した空き家のみ行います。市は近く、対象を把握するため、町内会に調査を依頼します。
また空き家は、所有者が適切に管理することが原則であり、市が予定する対応は、市民の生命や財産に危害が及ぶことを避けるための必要最小限度の措置としていて、緊急安全措置で雪下ろしを実施した場合は所有者等に費用を請求することにしています。なお町内会には排雪の負担金は請求しないということです。
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