2021年12月29日 10:47更新
文化審議会世界文化遺産部会は「佐渡島の金山」を今年度の世界文化遺産国内推薦候補として選定すると28日(火)に答申しました。
午後2時、市役所本庁の市長室で新潟県からの連絡を受けた渡辺竜五佐渡市長。
文化審議会は選定理由として、推薦書の提出までに分かりやすい表現となるよう推薦書案の記述内容を一部修正すべきとの課題はあるものの、全体的に顕著な普遍的価値が認められ構成資産は十分な保護措置を受けているとしています。
渡辺竜五 佐渡市長
「本当にまず文化審議会での推薦いただくということでまず一歩夢がかなった。長い間取り組んできた佐渡の人や多くの人に感謝を申し上げたい」
一方で、この選定は推薦の決定ではなく、「今後政府内で総合的な検討を行っていく」と異例の一文付きでの答申となったことに対して…。
渡辺竜五 佐渡市長
「文化審議会の総合的な検討を行うということで、文化の遺産は日本の誇りでもある。これを世界に発信していただくというのはお願いしていきたい」
また、異例の一文について朝鮮労働者の問題が影響しているとの見方があるのではといった記者からの質問に対して渡辺市長は…。
渡辺竜五 佐渡市長
「外交にどう影響あるのかは把握できていないが、我々としては江戸時代の文化ということですし、大規模な金山を手工業でやっている江戸幕府の仕組みなどの価値を世界に届けていかなければいけないと思っている」
ユネスコへの推薦書提出は来年2月1日が期限となっていて、政府がどのような判断を下すか注目されます。
また、国内推薦候補への選定に関して花角英世新潟県知事は、登録の実現をめざして20年あまりにわたり取り組みを続けてきた本県にとって大きな前進であり感謝申し上げるとしながらも、今後政府内で検討されることについてこれまでと同様文化審議会の答申を踏まえて決定して頂きたいとコメントしています。
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