2021年08月06日 04:16更新
昭和24年に起きた「名立機雷爆発事件」の犠牲者を供養する地蔵尊と石碑を、上越地域の教職員が清掃し、戦争と平和に思いを馳せました。
この活動は、県教職員組合上越支部が小中学校の教職員に「名立機雷爆発事件」について知ってもらおうと、20年以上前から毎年行っています。
「名立機雷爆発事件」は、昭和24年3月30日、名立区小泊の海岸で機雷の不発弾が見つかり、突然の爆発によって多くの命が奪われました。被害者は63人、そのうち43人が機雷を見に集まっていた子どもたちでした。
事件後、現場周辺には地元住民などが犠牲者を供養する地蔵尊や「平和をまもる碑」を建て、戦争の悲惨さと平和の尊さを伝えてきました。
5日は上越地域の教職員23人が参加し、元教員で正光寺の住職高橋良弘さんの案内を受けながら現場周辺を歩きました。その後、石碑の周りで草取りをしました。
参加者は「先輩の先生に誘われて参加した。来る前までは、事件のことはほとんど知らなかった。子どもが犠牲になったのは本当に辛いこと。戦争の残した機雷が子どもを苦しめていたことを知り、戦争の悲惨さを改めて感じた」と話していました。
高橋さんは参加者に「戦争の悲惨さを子どもたちに伝えてほしい」と呼びかけていました。
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