2021年06月14日 11:40更新
上越市と妙高市でことし発生した火災は34件と、過去5年間でもっとも多くなっています。原因では電気関係が最も多くなっていて、上越地域消防局では、これから扇風機やエアコンなどを使う機会が増えるため、異常がないか注意するよう呼びかけています。
画像提供:上越地域消防局
上越地域消防局によりますと、今年管内で発生した火災は、今月13日現在34件です。2016年以来、過去5年間で最も多くなっています。内訳は建物火災が20件で、そのうち住宅火災が11件と全体の3分の1を占めています。
原因別では電気関係が5件と最も多く、コタツのリモコンの不具合、コンセントと電源プラグの間に湿気やほこりがたまり、放電して発火するトラッキングなどがあります。ことしは3月、4月の2か月間で、全体の半数17件の火災がありました。消防によりますと、冬の豪雪で折れた庭木などを燃やして火災につながったケースがあったということです。
これから本格的な夏を迎え、扇風機やエアコンを使う機会が増えることから、消防は注意を呼びかけています。
画像提供:上越地域消防局
上越地域消防局予防課の田中優係長は「扇風機の首振りが利かない、強弱の調子が悪い場合は、内部の電気配線やスイッチの接点に異常があり、発熱して火災につながるおそれがある。またエアコンの内部を掃除するときは、洗浄剤などが電子部品に付着しないようにしてほしい」と話します。
また、耐用年数が過ぎた電気製品を異常がないため使い続けている場合は、次の点に注意が必要です。
田中係長は「動きが最初よりも悪い、スイッチの接触が悪い場合は、火災につながるおそれがある。長く使っている電気製品は確認をしてほしい」と呼びかけています。
このほか、近年、増えているのがリチウムイオン電池が関係する火災です。この電池はスマートフォンにも使われていて、充電中に発火することもあるということです。原因のひとつとしてスマホを落とすなど、何らかの衝撃でバッテリーが変形することが考えられるということです。今一度、身の回りの電気製品に異常がないか確認することが大切です。
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