2021年05月25日 15:40更新

今年夏の第46回上越まつり（高田祇園祭、直江津祇園祭、謙信公祭）の開催について詳細が決まりました。去年に引き続き、主な催しは中止とし、例大祭などの神事のみの実施となります。

上越観光コンベンション協会は、市民の命と健康を最優先に考え、３密を回避できない催しは中止するとしています。

上越まつりのうち、高田・直江津祇園祭は7月23日から29日まで開催される予定でしたが、みこし渡御、みこし宮入り、大民踊流し、みこしの川下り、大花火大会、御饌米奉納などが中止。29日の例大祭のみを八坂神社の本殿で行ないます。

また謙信公祭は、8月16日の春日山神社祭典、21日の前夜祭は行なうものの、22日は出陣行列、川中島合戦の再現、みこし渡御、大民踊流しなどは中止になります。一方で、同じ22日には、のろし上げ、みこし巡行などは実施します。

また飲食ブースが並ぶ物産展、米沢藩の砲術披露は実施するか検討中です。

協会では祭りを次の世代へつなげるため、子どもたちを対象とした笛や太鼓、お囃子の練習は実施を検討するとしています。

また過去の映像を含め、インターネットなどを活用した情報発信を予定しています。

高田祇園祭祭典委員会の宮越俊有会長は「中止は結果だけ見れば残念。直江津から神輿を借りて高田に入れて2日間まわるが、その間神輿の御守りと稲田からお返しする一連の流れは感染対策上きつい。単なる一町内や宮元の思いだけでは通じない、みんなでやるお祭り。ようやく高齢者のワクチン接種も始まり、少しは先が明るい光も見えてきた。来年に期待して今年はやむを得ず。」と話しています。

また直江津地区青年連合会の笠原勇気会長は「寂しいのが一番。祇園祭は元々、疫病退散のお祭り。御饌米だけはなんとかやりたかったが、見に来てくださる観客の感染対策ができず断念した。祭りの継続に向けてお囃子の練習にご協力いただければ。ただ色んな考えの方もいるので町内・青年会・PTAと慎重に話して決めていきたい」と話しています。