2019年10月04日 21:08更新
上越市は、空き家となった町家をまちづくりに活かそうと、建築や不動産などの事業者を対象に町家の改築、リノベーションを学ぶセミナーを4日に開いた。
セミナーには地元の建築士や不動産業者や金融業者など40人が参加。上越市では、近年増えている町家の空き家を町づくりに活用するためリノベーションが必要と考えている。
セミナーでは、はじめにその実例が紹介された。
建築士会の関 由有子さんは「壁のリノベは重くすることで騒音、振動に強くなる。防火にも良いのでおすすめする」と話した。続いて築73年の町家を購入して移住した吉田昌幸・恵理 夫妻が、リノベーションの様子を紹介した。
町家は3階建てで床面積は63坪。吉田さんは、大工にすべて頼まず、壁の漆喰ぬりや台所のタイル貼りなど自分でできることを探して、楽しみながら取り組んだという。
吉田恵理さんは「実家の北海道は古い建物がほとんどない。高田の町家が新鮮に見えた。この美しい町家を活かさないのは勿体ないと思った。通りでは町の人が優しく声をかけてくれる。朝市では顔見知りのお父さんからトマトをいただいた。ありがたい生活だと思う」と魅力について話した。
上越市では現在、空き家情報をホームページで公開し、物件所有者と利用希望者のマッチングを進める。
詳しくは上越市建築住宅課まで。
なおセミナーは今月10日にも開かれる予定。現在、参加者を募集している。入場は無料。
こちらは県建築士会上越支部まで。
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