2018年09月11日 16:22更新
今年7月、西日本豪雨で多くのため池が決壊したことを受け、県が農業用ため池の緊急点検を行った。
県が点検したのは上越市・妙高市のため池266か所。点検では、ため池の周りにひび割れや水漏れがないか確かめた。その結果、異状は確認されなかった。また今回は、昭和59年以降、点検されていない小さなため池について、その有無も含めて調べた結果、14か所でため池が消失していたということ。
上越地域振興局 農林振興部の荒川浩副部長は「今回の点検では異状は見られなかった。しかし今後も上越市、妙高市と情報を共有し、決壊などの被害が出ないよう注意を払っていきたい」と話した。
県では、豪雨で下流に被害が出る恐れがあるため池を「防災重点ため池」に指定している。今回の調査では、江戸時代のものとみられる古いため池も調べていて、その多くで、貯まり過ぎた水を調節する排出口がなかった。場合によっては決壊の恐れがあるという。
県によりますと、上越市・妙高市の「防災重点ため池」は39か所が指定されている。
農林振興部の荒川浩 副部長は「避難場所や水の影響範囲などが記されたハザードマップがある。改めて確認し、いざという時に対応できるよう日頃から考えてもらえれば」と呼びかけている。
県は今回の調査をふまえ、上越市・妙高市で「防災重点ため池」を新たに追加するかどうか、今月末に発表するということ。
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