2018年05月14日 15:59更新
上越市と平和友好交流を続けるオーストラリア カウラ市の一団が上越市を訪れている。14日は直江津小学校を訪れ、6年生と交流し、平和への思いを深め合った。
上越市を訪れているのはオーストラリア、カウラ市のビル・ウェスト市長、ジュディ・スミス副市長、ポール・デヴェリー理事の3人。
訪問団はきょう直江津小学校を訪れ6年生から歓迎を受けた。
戦時中、当時の直江津市とカウラ市には捕虜収容所があり、どちらの施設でも捕虜が多数亡くなった歴史がある。
きょうは、はじめにスミス副市長がカウラ市の現在の捕虜収容所の様子などを写真を交えながら紹介した。副市長は、日本語教師の経験があり、すべて日本語で話したこともあって、交流会は最初からなごやかな雰囲気に包まれた。副市長は時折、現地の動物などについてクイズを出し、正解者には市長から、ぬいぐるみがプレゼントされるサプライズもあった。
続いて6年生は、この日のために勉強した英語をつかって、直江津のまちを紹介した。ライオン像や直江津祇園祭、来月オープンの新水族館「うみがたり」の展示内容のほか、ソウルフードの「継続だんご」などの説明にチャレンジし、訪問団は納得の笑み。説明のあとにはそのだんごも全員に振る舞われた。
また、6年生が直江津祇園祭などで踊る、「直江津小唄」を演奏したところ、途中からウェスト市長たちも法被を着て、太鼓を叩き、会場がひとつになって盛り上がった。
最後は3、2、1の掛け声で垂れ幕をオープン。
垂れ幕には「カウラ ラブ&ピース」と
6年生の一人は歓迎会について大成功だったと話し「やはり平和が一番だと思う。戦争が起きないように平和を伝えていけたら」と今後の思いを語った。
また、ウェスト市長も6年生に何度も感謝の思いを示し、「上越市とカウラ市は共に悲しい過去があったが、将来の平和は輝かしいものになると確信している」と語り、「また逢いましょう!」と オーストラリアの方言を使ってくだけて呼びかけていた。
このあと、カウラ市の訪問団は直江津捕虜収容所の跡地にある平和記念公園を訪れた。
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