2024年09月20日 16:55更新
上越市内の小中学生が作った昆虫や植物、キノコ、貝殻などの標本が上越科学館に展示されています。
チョウやクワガタ、生き物の化石にキノコまで・・・
これらの標本はすべて上越市内の小中学生が作ったものです。標本作品展は子ども達に標本づくりを通じて科学を好きになってもらおうと上越科学館が毎年開いています。会場には市内18校の児童と生徒あわせて50人が作った標本が展示されています。
これは春日新田小学校4年の樋口葵人さんがまとめた貝の標本です。「昆虫、その他の部」で最高賞の科学館賞を受賞しました。
テーマは「季節でかわる柿崎漁港の貝」です。樋口さんは去年9月から1年間、柿崎漁港に通い、294種類の貝を集めました。拾った貝の名前を調べるだけでなく、拾った数と採集日を記録して考察した結果、夏は貝が少なく秋と冬に多く拾えることがわかりました。さらに、記録から拾える貝の大きさが冬に向けて大きくなることなどに気づきました。
上越科学館 永井克行 館長
「柿崎漁港に絞ったところが高評価。季節によってどんな違いがあるかよく調べてある。なかなかできない。しかも一年中」
ずらりと並ぶ瓶に入っているのは、すべてキノコです。
大和小学校6年の渡邉恵一さんが3年間かけて県内をまわり、295種類のキノコを採取し、乾燥させて標本にしました。渡邉さんはキノコの生えている場所の環境の違いなどを調べ、ブナの木が多いところに食べられるキノコが多いことに気づきました。
上越科学館 永井克行 館長
「毒キノコや食べられるキノコ。標高や木によって違いがあるか調べている。3年間で300種類は信じられない。普段目にしないところを見るといろいろな植物、昆虫、貝などがある」
標本作品展は、来月6日まで上越科学館で開かれています。
あわせて館内には、小中学生が夏休みに制作した模型や工作も展示されています。入場料は大人620円、小中学生310円です。
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