2024年09月02日 16:50更新
日本海を背景に電車が走る風景や撮影が楽しめる展望デッキが、上越市の谷浜駅の近くに設置されているのをご存知でしょうか。この展望デッキを中心に、鉄道が走る町並みを再現した立体模型が1年以上かけて制作され、このほどお披露目されました。
展望デッキ「谷浜鉄見デッキ」は、えちごトキめき鉄道谷浜駅前の市道を糸魚川方面へ800メートル進んだ場所にあります。デッキからは、日本海や線路の近くにある阿比多神社の鳥居を背景に、日本海ひすいラインが走る様子や撮影が楽しめます。
このデッキを中心に、鉄道が走る町並みが立体模型で再現されました。模型は、縦52センチ、横64センチで、本物の150分の1サイズです。長浜町内がモデルで、トキ鉄の線路や周辺の民家、電柱など、細かいところまで本物さながらに作られています。
制作したのは鉄道模型の全国コンテストで3度日本一に輝いた、ジオラマ作家の佐藤英也さんです。デッキを設置したまちづくり団体「上越リアル鉄道博物館プロジェクト」が依頼して実現しました。
佐藤英也さん
「プロジェクトから話をいただき、自分にできることがあれば貢献したいと思い引き受けた。鳥居から踏切を渡り神社に向かう、参道にデッキがあるのは珍しい。鉄道をサイドから撮れる面でこのデッキは非常にいい」
制作は去年3月から始まり、現地に3回足を運んで、写真を撮ったり、メジャーで長さを測ったりしたということです。
31日(土)は完成を記念したイベントが開かれ、訪れた鉄道ファンなどがしきりにシャッターを切っていました。
長浜町内会長 坪田剛さん
「とにかくリアル。模型を見ながら地域の風景を思い返しているが、全くこの通り。長浜は昔、国鉄職人がたくさんいた。谷浜駅は地域の中心であり、これを機に地域の人に(魅力)気付いてもらい、活性化につながってほしい」
佐藤英也さん
「ぜひ現地に行き、模型と見比べてほしい」
イベントには、ゲストとしてえちごトキめき鉄道の前社長で相談役、鳥塚亮さんが招かれ、地域鉄道の楽しみ方などを話しました。
鳥塚亮さん
「車と鉄道では見え方が違う。模型を見て分かる通り、家は道路に向かって建っている。裏側が見えるのが鉄道旅の楽しみの1つ。(模型)この中に1つのストーリーがある」
模型は、今月21日(土)・22日(日)に上越妙高駅西口の商業施設フルサットで行われるイベント「フルサット市」で公開され、その後はフルサット内の有料のコワーキングスペースに展示されることになっています。
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