2024年08月21日 16:03更新

人口減少、高齢化が進む妙高市の中山間地、長沢地区の歴史や文化を伝承していこうと、NPO法人「いきいき・長沢」が地域の今と昔の写真を収めた写真集を制作し妙高市長に完成を報告しました。

これが完成した「長沢今昔写真集～ふる里を偲び昔を語り継ぐ～」です。写真集には、大正時代の消防団や戦時中の小学校の様子、昭和、平成、令和と時代ごとの暮らしの様子などがおさめられています。

なかには、50年前と現在の町並みを同じ場所から撮影した写真もあり、地域の移り変わりを見ることが出来ます。

編集委員長 桃井隆栄さん
「あくまで今昔なので昔の写真だけでなく今の写真ものせた。時代ごとで年表化したところに、それぞれの写真をのせた。また、地域の祭りや体育館、新年会などテーマごとに記載。いろいろな角度から見ても楽しめる写真集になった」 

写真集を手掛けたのは、妙高市長沢地区で高齢者をサポートするNPO法人「いきいき・長沢」です。長沢地区に住んでいるのは、令和4年の時点で62世帯、133人です。人口は最盛期の4分の1まで減り、その過半数が75歳以上と高齢化も進んでいます。こうした現状から、地域の昔と今、歴史や文化を伝承していおうと、写真集を作ることになりました。

写真は2年前から地区の住民やゆかりのある人に声をかけて2000枚ほどが集まりました。その中から、400枚ほどを厳選して写真集にまとめました。

編集委員長 桃井隆栄さん
「写真が思った以上に集まった。どの写真を使うか（選ぶのが）苦労だった。地域の人たちにどの写真を使ったらよいか編集作業に携わってもらった。長沢地区全体で作り上げた写真集になったと思う」

20日は「いきいき･長沢」のメンバーが写真集の完成を城戸市長に報告しました。

城戸市長
「地域の歴史を今の人にも残すのは大事。皆さんの苦労がようやく実になった」

編集委員長 桃井隆栄さん
「それぞれの時代で長沢の歴史や文化、伝統があった。そこに関わってきた人に思いをはせ、長沢に生まれてよかったと、また前を向いていくきっかけになれば」

写真集は妙高市の図書館で見ることができます。また、いきいき・長沢の事務所で購入もできます。

■問い合せ：NPO法人いきいき･長沢　℡ 0255-75-2080