2024年05月09日 11:00更新
架空請求や還付金詐欺などの特殊詐欺を未然に防ごうと活動する推進員の委嘱式が8日(水)、5年ぶりに上越警察署で行われました。
「特殊詐欺被害防止推進員」には今年度32人が任命されました。そのうち、再任は31人、新任は1人です。推進員の活動はボランティアで、主に高齢者を中心に詐欺の手口が書かれたチラシを配ったり注意の呼びかけなどを行います。
委嘱式では、上越警察署の川瀬芳幸副所長が推進員1人ひとりに委嘱状を手渡しました。式はコロナ禍で休止されていたため、5年ぶりです。
上越警察署 川瀬 芳幸 副所長
「警察庁として特殊詐欺は絶対に撲滅しなければならない。皆さんには特殊詐欺防止推進員として安全・安心まちづくり活動に力添えをいただければ幸い」
式のあとには研修会が行われ、推進員は特殊詐欺の被害状況や最新の手口について説明を受けました。
上越警察署 生活安全課 本多和利 課長
「電話でお金の話が出たら詐欺を疑ってほしい。浸透させていきたい。協力をお願いしたい」
推進員の1人、君波豊さんは大潟区で児童の登下校を見守るなど18年にわたり活動を続けてきました。
特殊詐欺被害防止推進員 君波豊さん
「特殊詐欺を1件でも防ぐには、繰り返し啓発していく必要があると研修受けて強く感じた。『電話でのお金の話は詐欺』など伝えていけたらと思う」
上越警察署によりますと、去年管内の特殊詐欺被害の件数は26件で前の年と比べて4件多く、被害額は9800万円あまりにのぼりました。また、今年は3月末までに4件の被害があり額は287万円となっています。
一方、警察ではここ最近SNSを使って金銭をだまし取る「SNS型投資詐欺」や「ロマンス詐欺」など、新しい手口による被害が増えているとして注意を呼びかけています。
上越警察署生活安全課 本多和利 課長
「上越警察署管内の被害発生状況は(県内に)29ある警察署の中で非常に悪い。上越市民は特殊詐欺の犯人グループから狙われているといっても過言ではない。『自分は詐欺に騙されるかもしれない』と思ってもらって敏感に反応してほしい」
なお推進員の任期は2年間となっています。
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