2024年01月25日 22:36更新
障がいがある人のアート作品を通して、生徒に諦めずに取り組むことの大切さを考えてもらおうと、県立吉川高等特別支援学校であす1月26日(金)まで作品展が行われています。
展示されているのは、上越市内の作家3人の作品あわせて22点です。
これは、海に捨てられたガラス瓶などが割れて、波にもまれるうちに角が丸くなった「シーグラス」を使った作品です。
作者の下鳥幸彦さんは、病気の後遺症で右半身に麻痺が残っています。思うように体が動かせず落ち込んでいた時期もありましたが、クラフト作品作りに出会い、家族の助けを借りながら左手で作品を作り続けています。
今回、内山徹校長が下鳥さんの作品に心を打たれ、学校に展示してほしいとオファーしました。
内山徹校長
「下鳥さんの作品を他の場所で見てひとめぼれした。自分の特技を生かす喜びを(生徒たちに)感じてほしい」
24日は下鳥さんが学校を訪れ、生徒たちに作品の作り方や思いを話しました。
これは、シーグラスを人に見立てた作品で、枠組みの中に100並んでいます。その1つひとつに名前が付いています。
下鳥さんは、生徒に「自分はうまく喋れず手足も不自由になったが、頑張って片手でやっている。みんなも頑張って、我慢が大事だよ」などとエールを送っていました。
生徒
「下鳥さんは諦めない心がある」
「絵を描くことが得意なので、生かしていきたいと思った。春から就職するので、大変なことがあったら作品を思い出して頑張りたい」
下鳥幸彦さん
「自分はやりたくてもできないことが多いが、作品作りを始めたら楽しいことが多かった。頑張ってやろうという気持ちを子どもたちに見てもらいたかった」
作品は、あす1月26日(金)まで吉川高等特別支援学校の2階に展示されていて、誰でも自由に鑑賞することができます。
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