2023年12月14日 11:00更新
上越警察署管内では今年、特殊詐欺の被害件数と被害額が2年連続で県内最大となっています。こうしたなか、被害を未然に防いだ上越市内の3つのコンビニエンスストアに13日(水)、上越警察署から感謝状が贈られました。
感謝状が贈られたのは、ローソン上越妙高駅前店、上越野尻店、そして上越春日山町二丁目店の3店です。
警察によりますと、いずれも手口は同じで、20代から70代の市民がパソコンでインターネットをしていたところ、画面に「パソコンがウイルスに感染している」などといったうその表示がされ、画面に出た番号に電話をすると、電子マネーカードを購入してカードの番号を教えるよう指示があったということです。
このうち、ローソン上越春日山町二丁目店では先月25日、60代の女性が不慣れな様子で電子マネーカード2万円分を購入しようとしていました。
店員の小林美穂さんが、その様子に気付いて声をかけると、女性は、「電話で電子マネーカードを買ってこいと言われた」などと答えました。小林さんは、特殊詐欺を疑い、女性に店の電話を貸し、警察に通報するよう促しました。
ローソン上越春日山町二丁目店 小林美穂さん
「(女性が)困った感じで、これで2万円買えるのかと質問。おかしいと思い声をかけた。被害にあわず、防げたことがうれしい」
上越警察署によりますと、管内で発生した特殊詐欺被害はことし11月末現在23件で、被害額は9589万円です。件数、被害額ともに県内最大となっています。
上越警察署 生活安全課 本多和利課長
「上越市民は詐欺の犯人から狙われているといっても過言ではない。自分も詐欺にあうかもしれないと思って電話でお金の話が出たら詐欺を疑い、警察に相談を」
一方、上越署管内の金融機関やコンビニエンスストアで特殊詐欺を未然に防いだ件数は、去年より11件多い34件で、これも県内で1番多いということです。
上越警察署 久須美賀通署長
「未然防止が立て続けにあるということは今後も被害が予想される。年末年始、話題に出してもらい被害防止に努めてもらいたい」
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