2023年09月29日 16:47更新
この夏の猛暑で、コシヒカリの1等米比率が大幅に減る一方、JAえちご上越管内では高温に強いとされる品種「新之助」の1等米比率が99.8パーセントにのぼることがわかりました。
上越市長面にあるJAえちご上越の倉庫では、コメの品質検査を終えた袋に、次々と1等米のスタンプが押されていきました。
この品種は「新之助」です。今が検査のピークです。29日は津有地区の農業者5人から、およそ48トンが運びこまれました。
JAえちご上越によりますと、管内の新之助はこれまでに全体の半分ほどが検査を終えていて、1等米比率は今月27日現在、99.8パーセントと例年通りになっています。
JAえちご上越営農部 上野康好さん
「(新之助)粒が透き通っていて1等米だなと。ホッとした。今年の新之助は大丈夫だと」
新之助はコシヒカリに比べ高温に強い品種です。今年1等米が極端に少ないコシヒカリとほぼ同じ時期か、そのあとに収穫されます。
JAえちご上越営農部 上野康好さん
「新之助は高温耐性があると聞いていたが、今までは分からなかった。県でも厳しく管理されている品種でプレミアム(な存在)」
農家に支払われるコメの仮渡金は今年度、新之助が1等米で60キロあたり1万5200円とコシヒカリに比べ1100円高くなっています。
稲刈りが進み、JAえちご上越管内ではおくての品種の検査も始まっています。
JAえちご上越営農部 上野康好さん
「今後にじのきらめきやみずほの輝きの検査も続く。高温の影響がどこまで出ているか分からないが、検査を進めていきたい」
コメの品質検査は10月中旬ごろまで続くということです。
JAえちご上越によりますとこの猛暑の影響を受けて、コシヒカリの3等米については、仮渡金の支払い額を当初より60キロあたりで800円増やすことを決めたということです。
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