2023年08月17日 18:12更新
絶滅危惧種、オニバスの復活に取り組んできた上越市立三和中学校と地元の住民団体などが、去年に続いて、今年も花を咲かせることに成功しました。
オニバスが咲いていてるのは、三和中学校のプールです。鮮やかな紫色の花がトゲに包まれています。開花は今月6日、確認されました。
三和の自然と地域を育む会 佐藤正春会長
「感無量ですね!実際花を見ると『よく咲いてくれた』と。花は2、3日するとしぼんで沈む。普通の花と一緒で枯れる。次のつぼみが出てきて、また花が咲く」
オニバスの自生地の北限は新潟県です。三和区の谷内池では、2000年頃には群生していましたが、その後、ハスやジュンサイに圧迫されて、2013年頃から見られなくなりました。
三和中学校ではオニバスの花を再び咲かせようと、5年ほど前から生徒会と3年生が復活に取組んできました。活動には「新潟県生態研究会」と、地元の「三和の自然と地域を育む会」が協力しています。
三和の自然と地域を育む会 佐藤正春会長
「(水面を)覆っているジュンサイやハスの葉を撤去している」
現在の谷内池オニバスの葉
しかし、谷内池では発芽まではいきましたが、花が咲くまでには至っていません。
そこで去年、生徒が池からオニバスのタネを採って学校のプールで発芽するまで育てたところ、見事に花が咲きました。2年目の今年は7月中旬ごろにつぼみが出て、去年より1か月早く花が咲きました。プールだけでなく、谷内池でも花への期待が高まります。
三和の自然と地域を育む会 佐藤正春会長
「今年…うまくいけば咲いてくれるのではと思う」
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