2022年08月28日 09:30更新
全国離島交流中学生野球大会、通称「離島甲子園」。8月23日に行われた開会式はあいにくの雨となりましたが、その後は晴れ間も見え、島内4つの球場で無事に全試合を終えました。
佐渡島内からは「佐渡市中学校1・2年生選抜」「佐渡市中学校3年生選抜」の2チームが出場し地元の応援を背に熱戦を展開しました。
佐渡市中学校3年生選抜は23日、1回戦の壱岐市選抜を4対2、2回戦の伊豆大島を10対4で下しましたが、翌日24日に行われた準々決勝で石垣島ぱいーぐるズに4対5のサヨナラ負けを喫し、惜しくも敗退となりました。
佐渡市中学校1・2年生選抜は1回戦、2回戦を順調に勝ち進むと、翌日24日、香川県の土庄中学校と対戦し8対4、準決勝は鹿児島県奄美市選抜を4対2で破り3日目の決勝へと駒を進めました。
最終日の25日、決勝戦の対戦相手は長崎県の新上五島町ファイブスターズ。地元優勝を目指す佐渡市中学校1・2年生選抜の先発、土屋太偉哉選手が順調な立ち上がり見せるものの、3回が終わるまで無両チーム無得点が続きます。
4回表新上五島が1点を先制し、1点を追う佐渡1・2年生選抜の5回裏の攻撃。フォアボールのランナーを一塁に置きバッターボックスには前の打席でセンター前ヒットを放った土屋斗希桜選手が入ります。
初球はストライクとなりますが一塁ランナーが盗塁を成功させ同点のチャンスを作ります。続く2球目ストレートを詰まらせながらも左中間へと運び、セカンドランナーが帰りついに同点に追いつきます。
その後、2アウトながらフォアボールとデッドボールで満塁とチャンスを広げた佐渡1・2年生選抜。7番富樫直也選手の場面で場内アナウンスが試合時間が大会規定に達するため富樫選手がラストバッターに。会場に緊張の糸が張り詰める中新上五島のピッチャー石田選手の初球はストライク。しかし3球立て続けにボールとし、1ストライク3ボールからの5球目が外にはずれフォアボール。押し出しで1点を追加し佐渡1・2年生選抜がサヨナラ勝ちで優勝を決めました。
佐渡のチームによる離島甲子園制覇は2018年に次いで2回目となります。佐渡市中学生1・2年生選抜キャプテンの本間海翔選手は「同点に追いついたときは泣いている選手もいた。来年もこの優勝旗を手にしたい」と喜びを話していました。
また、今大会でもっとも活躍した選手に贈られる最優秀村田兆治賞には決勝戦を投げ切った佐渡市中学校1・2年生選抜の土屋太偉哉選手が、優秀打撃賞には同じく佐渡1・2年生選抜の土屋斗希桜選手が選ばれました。
地元チームの優勝で幕を閉じた離島甲子園。参加した離島地域の22チームの選手たちは野球での真剣勝負を通し心を通い合わせ一回り大きく成長できたようでした。
佐渡テレビジョン
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