2022年07月05日 17:19更新
外国人が経営する宿泊施設の防火対策に役立ててもらおうと、上越地域消防局の職員が制作した動画が全国消防協会のコンクールで入賞しました。
今回、受賞した動画は、「To Save Lives~国境を越えて~」です。全編英語で30分のドラマ仕立てになっています。
物語は、外国人客が泊まる小さなホテルで火災が発生し、ホテルのスタッフと宿泊客が力を合わせて避難するまでが描かれています。
制作したのは上越地域消防局の入村宗消防司令です。4日は、消防管理者を務める中川市長から表彰状を受け取りました。
入村さんによりますと、動画を制作した背景には、外国人の宿泊客や従業員が多い宿泊施設での消防訓練が十分行われていない現状があります。同時に、消防職員の語学力不足がネックだといいます。そのため、動画は、全編英語のナレーション仕立てです。
炎が天井に達し初期消火をあきらめ避難するシーンや、姿勢を低くし煙を吸わないように避難するシーン、さらに歩けない人を毛布にくるみ引きずって避難させるシーンなど、状況に応じた具体的な対処方法が日本語字幕とともに描かれています。
実際にこの動画を池の平と斑尾の外国人のホテルスタッフに視聴してもらってから、消防避難訓練を実施し、成果を上げたということです。
入村さんは「目で見るのが一番インパクトが強い。言葉は通じなくても目で見たものを訓練で実践することは何よりも強い」とその効果について話していました。
動画を視聴した中川市長は、旅行者だけでなく外国人の住民を対象にした活用に期待を寄せていました。
入村さんも「外国人が工場に努めていたり身近に住んでいたりしている。外国人と日本人が一緒に映像を見て避難訓練をする融和の始まりがあっても良いのではないか」と活用の広がりに期待していました。
上越地域消防局ではこの動画をホームページにアップし、全国の消防署などに無償で提供しています。
なお、この作品は昨年度の消防庁長官賞も受賞しています。
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