2022年07月01日 12:24更新
えちごトキめき鉄道はコロナ禍での経営難を打開しようと、新潟県の前の病院局長、藤山育郎さんを専務取締役に起用しました。藤山さんは、「課題はたくさんあるが、地域に愛され頼られる鉄道をめざしたい」と意欲を語りました。
藤山育郎さんは上越市大潟区出身の64歳。県では、福祉保健部長やことし3月まで病院局長などを務めてきました。病院の経営改善に取り組んできた一方、公共交通分野はこれが初めてです。
専務取締役 藤山育郎さん
「高校時代、大潟町からJRで高田へ通った。懐かしい沿線風景、なじみの深い鉄道。地元の役に立てれば」
えちごトキめき鉄道の昨年度の収支は純利益が1億7700万円と、開業以来、初の黒字になりました。これはコロナ禍による県と沿線3市から緊急支援金があったためで、実質は赤字でした。藤山さんは人口減少が進み、定期運賃の収入増加が見込めないことに危機感を募らせています。
専務取締役 藤山育郎さん
「(高校時代)人口が増えている時代だった。朝の通学は満員で、座れないときもあった。(現在)人口減少社会。運賃だけで収益が上がる時代ではない。現状把握、現状分析を常にやる。地域から愛してもらえる、頼りにされる鉄道にする必要がある」
鳥塚亮社長
「いろんな業務改善、改革の経験を生かしてもらえる。新体制で臨み、コロナの世の中を乗り切る」
このほか、開業以来常務だった北嶋宏海さん、石黒孝良さんの2人が6月30日で退社となりました。
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