2022年06月02日 16:45更新
子どものマスク着用について、健康上の理由などで難しい子には一定の配慮をして欲しいと、上越市内の保護者団体が2000筆を超える署名を2日(木)に上越市に提出しました。
署名を提出したのは、上越市内の園児や児童生徒の保護者およそ20人でつくる団体「子どものマスクが心配な母ちゃん父ちゃんず」です。
団体では、子どもに熱中症の恐れがあるときや体調が悪いときなどでも、マスクを着けざるを得ない状況があるとして、校内や登下校中にマスクを着けない子どもが、差別や圧力をうけないよう一定の配慮をして欲しいと教育委員会などに訴えてきました。
また、今年3月には上越市議会に同じ趣旨の請願書を提出していて、現在、継続審議となっています。
そうした中、4月中旬から署名活動をはじめ、市内を中心に全国から賛同する2115筆を集めました。2日は代表の北浦瞳さんなど5人が中川市長を訪ねて、署名を手渡しました。
メンバーは「マスクをして頭痛がひどくなる、喘息で苦しいなどがあっても、自分だけ外すと言い出せずに我慢している子もいる。そういった子が外しても、差別やいじめがないようにしてほしい」などと訴えました。
子どものマスク着用について、国は、未就学児は、人との距離に関わらずマスクの着用を求めていません。また、小学生以上は、屋内であっても体育の授業や登下校時には、マスクの着用は必要ないとしています。
署名を受け取った中川市長は「多様性を認め柔軟に対応すべき」と答えました。
子どものマスクが心配な母ちゃん父ちゃんず 北浦瞳さん
「マスクをしないと不安な子も、することが困難な子もどちらもいる。子どもがマスクを外せるためには、大人からの声かけが必要」
市教育委員会では団体の訴えを踏まえ、マスク着用に関する文書を、来週、市内すべての小中学校の保護者に配布することにしています。
市教育委員会 田邊道行 副課長
「体の健康上、いろいろな理由がある子がいる。これからの夏場は熱中症の危険も高まる。配慮して、学校全体・家庭に理解してもらい、指導できるよう考えている」
この後、上越市議会の石田裕一議長にも署名を手渡したということです。
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