2022年05月11日 19:25更新
出産したあと、育児のストレスを抱える母親を支えようと、助産師などが立ち上げた上越市のNPO法人「はっぴーはーと」が発足から1か月経ちました。上越市では初めてとなる活動に、利用者からは「気持ちに余裕が生まれ、子どもに優しくなれた」という声が上がっています。
10日、40代の母親が生後4か月の子どもを午前から夕方まで預けました。
利用者
「抱っこをしてけんしょう炎になった。整形外科に行こうと思う。(子どもを連れて行くと)泣きそうになるのを常にあやしていないといけない。他の人に迷惑をかけられないという緊張感がある」
「はっぴーはーと」では、産後の不安やうつなどに悩む女性をサポートしようと、先月から子どもの預かりサービスを始めました。対象は、生後1週間前後から2か月未満までの乳児を中心に、生後5か月まで預かります。
「はっぴーはーと」 青木 貴子 代表
「(母親が)育児疲れやリフレッシュしたいお母さん、自分の予定で病院を受診したいなど赤ちゃんを預けて用をスムーズに足したい人が多い」
代表の青木貴子さんは助産師として20年以上のキャリアがあります。そのほかにも、ベテランの保育士や看護師がいて常に2人体制でミルクをあげたり、おむつを替えたり、またもく浴にも対応します。
利用者
「プロの人たちがやっているので安心して預けられる。1人の時間を作るのに最初は抵抗感があったけど(自分が)クタクタになると赤ちゃんが泣き止まない時があった。人に頼って自分を楽にすると余裕が生まれるし優しくできる。余裕でいるとよく眠ってくれるようになった気がする」
さらに、NPOでは、赤ちゃんを預かったあと、母親にも心を配ります。
「はっぴーはーと」 青木 貴子 代表
「(希望者には)預かっている途中にLINEで寝ている姿やミルクを飲んでいる姿を送っている。それもお母さんたちの安心材料になっているようで『もう1時間延長していい?』とLINEで返信がくることもある」
預かりサービスをはじめておよそ1か月、少しずつ活動への理解が広がっています。青木さんは今後、情報発信に力を入れ、サービスの利用を呼びかけることにしています。
「はっぴーはーと」 青木 貴子 代表
「頑張りすぎて自分の心が壊れたら元も子もない。赤ちゃんの立場でママに抱かれるのが1番幸せだけれど、いろんな人の温もりを感じることも大事だと思うので‟罪悪感”は一切感じないでほしい」
はっぴーはーとの赤ちゃん預かり
■開設日時:月曜~金曜、午前9時~午後4時まで
■料金:1時間2000円 ※7月まで1時間1500円
※要予約、土日祝日は応相談
詳しくは「はっぴーはーと」のホームページをご覧ください。
https://www.happyheart-joetsu.com/
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