2021年12月27日 17:01更新
偉業のかげに、力士あり!
江戸時代の直江津地区で、鮮魚を商う権利をお上に認めさせた偉人で、福永十三郎に力を貸した力士 越ノ海勇蔵をご存知でしょうか?この勇蔵の功績を広く伝えようと、このほど墓の案内看板などが完成し27日、菩提寺の延寿寺で完成披露会が開かれました。
越ノ海勇蔵の墓は上越市住吉町の延寿寺にあります。
今回、三八朝市周辺まちづくり協議会が墓を覆う祠と案内看板を設置しました。
江戸時代、現在の荒川町、当時の川端町は海の近くにありながら鮮魚の商いが認められませんでした。
直江津の庄屋 福永十三郎は、高田藩に商いを認めるよう訴えますが叶わないままでした。
一方、越ノ海勇蔵は十三郎の後押しで力士となり、徳川家お抱えの力士にまで出世できたことから、恩返しとして十三郎が幕府に直訴できるよう間をとりなしました。その結果、鮮魚を商う権利を勝ちとることができたとされています。
27日は、関係者およそ10人が集まり祠の前で法要が営まれました。
その後、延寿寺の隣りにある、たちばな認定こども園の園児に勇蔵も登場する紙芝居「偉人・福永十郎物語」が披露されました。
三八朝市周辺まちづくり協議会 勝島寅一郎会長
「こういう立派な相撲とりがいたことを認識していただいて、広く観光面でも宣伝していきたい」
なお、案内看板は、通称・横町通りの第四北越銀行隣りにあります。今回の事業費はおよそ85万円。市の地域活動支援事業に採択されて実現しました。
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