2021年10月21日 17:10更新
妙高焼きで知られる陶芸家 髙井進さんが、病気のため窯を閉じることになり、最後の陶芸展を上越市本町の遊心堂ギャラリーで開いています。
髙井進さんは旧・妙高高原町の出身で、昭和52年に妙高焼きの名前で釜を開きました。以来44年、妙高山をテーマに陶芸作品や絵画を制作し、全国で400回以上の個展を開きました。
現在83歳。おととし夏に脳梗塞に倒れ、陶芸づくりが難しくなり、今年、窯を閉じることになりました。
「陶芸はこれで終わり…。(陶芸人生)面白かった。思いっきりできた。焼きものは終わりだけどやりたいことは十分やった」
髙井さんは作陶のかたわら、子どもたちを対象に陶板制作などを指導し、ふるさと愛の大切さを伝えてきました。指導は県内外の450校ほどで行い、携わった子どもたちは5万人に上るということです。
来場者
「寂しい。長いお付き合いをさせてもらい、(旅行)連れていってもらった…いろいろ教えてもらった」
「やさしい人、人望、尊敬します」
髙井さんにとって妙高山はふるさと愛のシンボルで、長年のテーマでした。
「(妙高山は)子どもの頃から見てる。故郷は大事にしたい。毎年描くたびに新しいものがある。何枚描いても新しさを感じる」
2年ぶりとなる展示会には、病気に倒れる前の陶芸作品や絵画などおよそ100点が並んでいます。
「髙井進・卒作陶展」は本町4の遊心堂ギャラリーで今月25日(月)まで開かれています。
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