2017年07月01日 10:24更新
壁をのぼり、到達した高さやスピードを争うスポーツクライミング。今月開催されるアジア大会に向け妙高市在住の高校生が練習に励んでいる。
立ちはだかる壁の前に立って、登るルートをイメージしているのは直江津中等教育学校5年生の田中修太さん。5歳の頃、親の影響を受けてクライミングを始めた。
スポーツクライミングはホールドと呼ばれる突起物のついた人工壁を登る競技。制限時間内に到達できた高さを競う「リード」、設定された複数のコースを時間内にどれだけ登りきれるかを競う「ボルダリング」。そしてタイムアタック形式の「スピード」の3種類がある。
田中さんは自宅の敷地内にある練習場で腕を磨いている。ここは約10年前まで世界大会で活躍していた両親が練習で使っていた場所。引退後は息子が使用している。週に3、4回、時には夜の12時まで練習場にこもることも・・・。
「クライミングは他の競技と比べ、自由度が高い。毎回違ったルートを攻略する楽しさがある」と魅力を話す。
田中さんは、今年の4月に千葉県で開催された高校1・2年生が対象の日本ユースAに出場し「リード」部門で見事優勝に輝いた。アジアユース大会では得意の「リード」だけでなく「ボルダリング」と「スピード」も課題となり、より素早い動きが求められる。
「ボルダリングで求められる素早い動き、大きい動きが苦手。筋トレもして克服したい」と話す。
スポーツクライミングは2020年の東京オリンピックの正式種目に決まっている。田中さんは「もっと力をつけて3年後は国内外の大人たちと同じ舞台に立ちたい」と意気込んでいる。
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.