2021年04月16日 10:50更新
平成28年に県の無形民俗文化財にも指定された新潟県佐渡市新穂地区の「山王祭」。去年は新型コロナウイルスの影響で中止されましたが、今年は感染症対策を実施したうえで12日から執りおこなわれました。
この祭りは日吉神社の例祭で、上新穂、下新穂など5つの地域から7つの神輿が神社に集まり、3日間にわたり五穀豊穣などを祈願します。今年は門付けや飲食を中止するなど、規模を縮小して実施されました。
祭り2日目、13日の夜は雨が降りしきる中、新穂舟下の鬼と神輿が境内に集まり、太鼓の音に合わせて勇壮な鬼の舞が奉納されました。奉納が終わると、神輿が拝殿へと収められます。そして、午後8時をまわると新穂大野の鬼と神輿が境内へやってきました。
ちょうちん持ちの子どもたちの威勢のいい掛け声に合わせ、新穂大野の鬼太鼓の舞が奉納されました。
腰を低く落として鬼に嚙みつこうとする2匹の獅子と睨みつけて威嚇する鬼が太鼓の音に合わせて舞を見せます。
そして新穂大野の下がり羽が披露され子どもたちのかわらしい掛け声が、境内にこだましていました。
この日は、久しぶりに見る鬼を楽しみに地元の住民およそ40人が見物に訪れ写真を撮るなどしていました。
見に来た地域の子どもは「鬼がかっこよかった」と話していました。また、舟下鬼太鼓保存会の田中隆浩会長は「感染対策をしたうえで実施することができた。今年は執り行うことができて嬉しい」と話していました。
そして翌14日の本祭は児童による流鏑馬が行われました。
今年、射手を務めたのは、新穂小学校3年生の金田涼佑さんと、祖父母のいる佐渡にこの祭りのために訪れた神奈川県の小学3年生の大嶋晴仁さんです。
2年ぶりに開催された由緒ある山王祭。今年は規模が縮小されましたが多くの人が伝統の祭りを楽しんでいました。
佐渡テレビジョン
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