2021年04月14日 04:00更新
上越市上五貫野の久保田農園でハウストマトの出荷が始まりました。この冬の大雪による被害があったものの、生育は順調で農家は胸をなでおろしています。
久保田農園は3代続く県内最大規模の園芸農家です。大型の鉄骨ハウス6棟で1万8000本のトマトを栽培していて、先週7日から収穫が始まりました。
いつもの年と違うのは、この冬の豪雪被害です。
久保田農園の久保田喜隆さんは「大型の鉄骨ハウスは一生懸命除雪して倒壊や屋根が壊れることはなかったが、アーチ式のパイプハウスは4棟倒壊した」と当時をふり返っていました。久保田さんはハウスの建て替えに、少なくとも500万円はかかると見ています。
豪雪の影響はトマトの栽培にも及びました。例年であれば1月20日頃にトマトの苗を植えるところ、今年は除雪作業に手間取り2週間ほど遅れてしまいました。
しかし、3月になって天候に恵まれたことから順調に生育が進み、遅れを挽回。逆に例年より1週間早く収穫をむかえることができました。
久保田喜隆さんは「色つやも良い、持った感じもずっしり、食べてみてもトマトらしい風味と甘みと酸味が感じられる。とてもおいしい。手応えバッチリ」と満足そうでした。
久保田さんが特に手ごたえを感じたのが、放射状の模様、いわゆる「スターマーク」です。
酸味がしっかりしたバランスの良い味に育った証しです。
久保田農園のトマトはあるるん畑や上越青果に出荷されます。収穫のピークは6月上旬で、1日の収穫量は2トンになるということです。
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