2020年09月03日 14:46更新
9月2日は日本近代美術の父と呼ばれ赤倉温泉をこよなく愛した岡倉天心の命日。それにあわせ妙高市赤倉の六角堂で107回忌となる法要が営まれた。
岡倉天心は東京藝術大学の創設に携わり、日本画の巨匠、横山大観など多くの芸術家を育てたことから、日本近代美術の父と呼ばれている。晩年は妙高高原をこよなく愛し、赤倉温泉で亡くなっている。また、日本の茶道を海外に伝えようと「茶の本」を英語で出版した。
法要には天心六角堂で茶の本にちなんでお茶が供えられたほか、地元の関係者などおよそ20人が参列し、天心の遺徳を偲んだ。今年はウイルス感染対策で例年行われている野点と直会が中止となり、法要のあとはソプラノ歌手の松木貴子マリアさんが天心辞世の言葉を歌にして披露した。
赤倉温泉区の次井雪雄区長は「コロナ禍だったが赤倉温泉の人たちだけでも顕彰を続けたいと今回の天心忌を開催した。岡倉天心の功績を世界で見直していると色々な人から聞く。世界の岡倉天心先生を打ち出したい。内輪だけでなく発信に力を入れたい」と話していた。
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