2020年08月08日 09:21更新
上越地域消防局に新しい水難救助艇が導入され、7日に水害を想定した住民救出訓練が行われた。
新しい水難救助艇は8人乗りのFRPボート。水害で取り残された住民を大勢救助できる。瓦礫などの漂流物があっても活動が可能な頑丈な作りになっている。
7日は関川で堤防が決壊した想定のもと、状況に応じて3種類のボートを使いわける救助訓練が行われ、消防局の職員など40人が参加した。
これはエンジン付きのゴムボート。素早く広い範囲を移動できるので、主に行方不明者の捜索を行う。
これは3人乗りの折り畳み式ボート。折りたたんで持ち運びができるため、浸水した住宅で孤立している住民の救出などに使われる。
これまで消防局の装備はゴムボートと折り畳み式ボートの合わせて5艇だった。今回FRPボートの導入で6艇となり、水難救助体制が強化された。
ここ数年、消防局管内では救助艇が出動する水害は起きていない。しかし去年の長野県の豪雨災害では、上越地域消防局から水難救助艇が出動して取り残された住民の捜索にあたっている。
消防防災課の上村裕司副課長は「異常気象でどのような洪水が起きるかわからない。日頃から自分の住んでいる地域や近くの川で想定をしておくことが必要」と話していた。
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.