2019年09月27日 20:18更新

新潟県内のIT企業がそれぞれの主力ソフトやサービスを全国に向けて発表し、学生やUIターンによる若いエンジニアの県内就職につなげようとする「新潟ITアワード」が27日、新潟市産業振興センターで開かれた。 新潟市産業振興センターでは26・27日、県内最大級の商談型産業見本市「にいがたBIZ EXPO」が開かれ、県内を中心に全国から226の会社がブースを出展した。上越市・妙高市からは8社が参加。この「にいがたBIZ EXPO」では去年から同会場で「新潟ITアワード」が開かれている。アワードでは企業の抱える課題をIT技術で解決する「ソリューション部門」と「ビジネスイノベーション部門」に県内の8社がエントリーし、現在展開している、または今後の活用が見込まれるITプロダクトやサービスについて各社10分間のプレゼンテーションを行い、審査された。

このうち上越市からは「ソリューション部門」に上越市西田中の桑原測量社がエントリー。建設現場などで日々の安全管理書類などを手書きでなく、データで管理するシステム「モスダッド」を紹介した。モスダッドはタブレットで一括操作ができ、かさばる紙を持ち運ばないで済む。作業報告書や安全管理日報を現場で作成でき、さらに画像や位置情報までアップロードが可能。作業員の署名もタブレットでできる。また社内からでもリアルタイムでアクセスができ、現在の現場の状況や過去の記録も確認が可能で、EXCELで紙出力も可能。作業時間短縮につながるという。審査の結果、桑原測量社は部門中4位の努力賞だった。発表に立った同社の事業開発部、太田伽斗さんは「ペーパーレス化のほかにも様々な使い方がある。現段階で満足せずにいろんな会社から意見を聞き、機能を加えていきたい。」と今後の展望について話していた。

なお、各部門の結果は次の通り

【ソリューション部門】 　　　　　　　　　
・最優秀賞　株式会社BELLSOFT（長岡市）　クラウド型日報管理グループウェア「BeWorks」
・優秀賞　　菱機工業株式会社　　　　　　　WEB技術によるエネルギー使用状況等の遠隔監視
・奨励賞　　株式会社ラネクシー・株式会社リアンビション（新潟市）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　音声チャットボットRPA　
・努力賞　　株式会社桑原測量社　　　　　　安全管理システム『モスダッド」による現場作業効率化

【ビジネスイノベーション部門】
・最優秀賞　株式会社クーネルワーク（新潟市）生産者直送の特産品お取り寄せサイト
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 「新潟直送計画」の取り組みと展望
・優秀賞　　小柳建設株式会社（三条市）　　　新潟から最新テクノロジーで日本の建設業を変える
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 「Holostruction」（ホロストラクション）
・奨励賞　　株式会社エストマゴ（長岡市）　　スマホ用　店舗アプリ ＢＡＮＲＡＩ（万来）
・努力賞　　長岡IoTイノベーション・ハブ　  　長岡IoTイノベーション・ハブ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　―地域におけるIT・IoT・AI活用現場課題解決モデル―