2019年09月18日 12:39更新
豆腐や油揚げの製造販売を行っている上越市西ヶ窪浜の有限会社「万九渡辺食品」が、工場の老朽化などを理由に今年9月いっぱいで製造をやめる。
万九渡辺食品は昭和27年に創業。地元を中心にスーパーマーケットのイチコ、原信、ナルス、しみず屋などに豆腐や油揚げを卸している。東京や長野など県外の居酒屋とも取引がある。
豆腐は伊豆大島産の海水にがりを使い、ブレンドした大豆を使用するなど、大豆のうまみにこだわって製造を続けてきた。現在の商品ラインナップは25種類ほど。国産大豆を使った造り豆腐が人気。上越地域のスーパーの豆腐コーナーではおなじみで「万九豆腐が食べられなくなる」と惜しむ声が聞かれる。
社長の渡辺秀市さんは「惜しまれるなか、悪いなという気持ちもある。しかし、工場の老朽化に加え後継者がいないこと、人手不足も重なって区切りをつけることになった。特に早朝の働き手が確保できなく、続けるのが困難になったと」と話す。
同店によると、製品がスーパーの店頭に並ぶのは9月30日(月)まで。また直接、西ヶ窪浜の工場でも購入できるということ。
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