2019年09月15日 19:36更新
かつて頸城平野を走っていた鉄道の車両を公開するイベントが、15日くびき野レールパークで開かれた。
エンジン音を響かせのんびり走る客車。昭和46年まで黒井から浦川原までの約15キロを走っていた旧頸城鉄道の車両だ。
この催しは、車両の保存活動に取り組む市民団体「くびきのお宝のこす会」が年に数回開いている。今年4回目となる15日のイベントには、地元をはじめ県内外から大勢の人が集まった。
イベントの目玉は、動態保存された車両の乗車体験。車体は当時の状態に復元されていて、レトロな雰囲気を味わうことができる。もちろん乗り心地も当時のままだ。
乗客からは「けっこうゆれおもしろい」「今の電車にない古い感じ。ガクッと来る。昔懐かしい感じを楽しみたい」といった声が聞かれた。
乗客の中にはかつて頸城鉄道を利用した人もいて「雪で揺れて落ちそうになったことも。石炭の煙で顔が真っ黒になった。」と当時を懐かしんでいた。
乗車体験をサポートしているのは会の活動に賛同したボランティアだ。みな鉄道愛好家で遠く首都圏からこの日のために駆けつける人もいるほどだ。
神奈川県から駆け付けたボランティアは「ガソリン代高速代は自己負担。魅力はこの風景と昔の車両が残っている。車両が動くのは全国的に珍しい。」と笑顔だ。
のこす会の西山会長は「頸城鉄道は一番のお宝。鉄道は子供たちに夢を与える、昔を知る人にとっては懐かしい思い出。もっと存在をアピールしたい」と意気込んでいた。
次回の一般公開は、10月12日と13日。客車の乗車体験だけでなく蒸気機関車のコッペル号も屋外に出して展示する予定。
なお、会では車両の保存などにかかる費用をまかなうための寄付も呼びかけている。
※ご覧の記事の内容は2019年9月17日(火)JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch) 初回18:30~
※プレミアム会員 見逃し視聴(配信期間 9月17日 19:00~ 9月24日 19:00まで)
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