2019年08月21日 17:58更新
妙高市の笹ヶ峰高原で21日、生態系を破壊するとして特定外来生物に指定されているオオハンゴンソウの駆除作業が行われた。
黄色い花のオオハンゴンソウは、北アメリカ原産で明治時代に観賞用として輸入された。繁殖力がつよく現在、全国に広がっている。
特定外来生物に指定されていて、栽培や販売だけでなく移植も禁止されている。
環境省の山本豊妙高高原自然保護官は「生命力が強く、在来種を追いやる。日本固有の植物を守るため駆除しなければならない」と必要性をうったえる。
駆除作業は9年前から毎年この時期に行われている。21日は、地元ボランティアや自然保護団体のメンバーなど約70人が参加した。
オオハンゴンソウは、茎を刈るだけでは、残った根から新たな茎が伸びるため、駆除するには、根ごと掘り起さなくてはならない。
参加団体のひとつ、地元の杉野沢区は、この活動が始まった当初から毎回参加している。
区長の山川滿さんは「我々も問題提起されなければこの花がほかの植物をダメにするとは知らなかった。役所から情報提供されてはじめて問題意識持った。笹ヶ峰に外来生物はないほうがいい」と汗を流しながら作業に取り組んでいた。
妙高市によると、これまでの活動でオオハンゴンソウの勢力拡大を抑える効果が出ているという。
山本自然保護官は「皆さんにできることは、きれいだからといって持ち帰らない。オオハンゴンソウがあったら取ってごみ袋に入れて焼却するしかない」と話していた。
21日は410㎏が駆除され、すべて焼却処分された。
※ご覧の記事の内容は2019年8月21日(水)JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch) 初回18:30~
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