2017年03月23日 17:58更新
今年度閉校する浦川原区の上越市立下保倉小学校で23日、最後の卒業式が行われ21人が学び舎を後にした。
(23日 下保倉小学校 卒業式)
下保倉小学校は明治6年に開校し143年の歴史がある。多いときで児童は200人を超えたが、現在は卒業する6年生を含め約半数の95人。来月から浦川原区の末広小学校と中保倉小学校と統廃合することになっている。
最後の卒業式には21人が臨み、ひとりひとりに卒業証書が手渡された。井上光廣校長は式辞で「最後の卒業生として行事など最高学年として引っ張ってくれて感謝している」と学び舎を巣立つ卒業生に感謝の言葉を贈った。この後卒業生が6年間の思い出を発表し学校生活に別れを告げた。
卒業生は「悲しい気持ちとうれしい気持ちの両方。楽しいとき、苦しいとき、悲しいとき、いろいろあった」と振り返った。また「最後の卒業生として、学校でいろいろとやり遂げることができた。学校と離れるのは寂しいが中学校へ行っても頑張りたい」と気持ちを新たにしていた。
卒業式のあとには、地域住民や保護者など約100人が参加してお別れ会も開かれた。
在校生を代表して5年生の山岸鈴花さんは「下保倉小の伝統はマーチング。6年生の姿を見て憧れを感じていた。来年度形は変わるけど、下保倉小の伝統のマーチングを受け継ぎ、新しい学校で伝統を作っていきたい」と決意を述べた。
最後は、全員で学校に伝わる児童会歌“下保倉健児の歌”をうたい、143年の歴史に幕を閉じた。在校生74人は、4月から下保倉小学校を改修した浦川原小学校に通うことになっている。
(改修された下保倉小学校 4月から浦川原小学校に)