2019年05月14日 18:26更新
今年12月にオープン予定で現在建設中の新潟県立武道館で14日、報道陣などに初めて内部が公開された。県立武道館は上越市戸野目古新田で建設が進められている。武道館の愛称は4月に「謙信公武道館」に決また。工事は2017年10月に始まり、進捗率は4月末現在76%。建物の間口は146m、奥行54m、高さ16m、2階建てで延床面積は13,035㎡。メインエントランスの屋根部分には県産の安田瓦が使われている。
中に入ると高さ9mの吹き抜けで談話スペースも兼ねるエントランスホール、「上越の間」がある。
建物に入って右手には大道場が拡がり、天井は2階まで吹き抜けとなっている。柔道・剣道の公式戦を同時に8試合できる広さがあり、これは北信越地方最大規模。まだ床は設置されておらず、作業員の足元に出ている筒は床輻射冷暖房設備。これは競技者の足元が冷えないよう、怪我を防ぐために設けられている。また、壁の設えには県産の越後杉が使われているほか、2階に設けられた観客席は1,020席、車いす用が54席。剣道の公式試合では天井の高さが9m必要とされているが、この施設では積雪最大2.5mで屋根がたわんでも競技に十分な高さが確保できる構造になっているのが特徴。
このほか相撲場には試合用、練習用の土俵がこれから作られる予定で、一画にはテッポウ柱2本が既に設置されていた。
2階には弓道場があり、遠的と近的の2つが設置される。このうち遠的の天井は常時開放され、自然の風の影響が出るように作られている。
新潟県県民生活・環境部スポーツ課の渡部勝裕副参事は「国際大会、全国大会が数多く開かれることによって、子どもたちの武道への興味・関心が高まって、県全体の武道が発展すれば。この施設が武道にとっての聖地となることを期待している。」と話していた。県立武道館は9月末に工事が完了、12月1日に供用を開始する予定。
※ご覧の記事の内容は2019年5月14日(火)JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch) 初回18:30~
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