2019年02月08日 18:47更新

1月末、特殊詐欺の被害を防いだとして、上越警察署は8日、上越信用金庫有田支店に感謝状を贈った。

感謝状が贈られたのは上越信用金庫有田支店の土肥宏之支店長と、吉田七美恵支店長代理。吉田さんは、先月30日、80代女性が有田支店に来店し、定期預金を解約、65万円を引き出そうとしたところを声をかけて、特殊詐欺の被害を未然に防いだ。そのときの女性の様子について、吉田さんは「閉店間際で急いで来店してきた。落ち着きがなかった」と振り返る。

吉田さんが女性に声をかけたところ、「東京にいる息子から電話がきて、会社の大事なものが入っているカバンを盗まれた。カバンを受け取るには補償金がいる」と話したという。吉田さんは女性に、息子に連絡して確認するよう伝えたが、女性は息子の連絡先を知らなかったため、詐欺の疑いがあるとみて、警察に通報した。

有田支店が詐欺の被害を防いだのは平成27年に続いて２回目。吉田さんにとっては初めてだ。吉田さんは「大切なお金を守ることができ、役に立ててよかった」と話している。 

上越警察署管内では特殊詐欺の被害は去年１年間で15件あり、被害額は約8,400万円と県内30署の中で最悪だった。一方、金融機関などが被害を未然に防いだのは去年24件と県内30署の中で最も多くなっている。

土肥さんは「最後の砦として少しでも被害を防いでいけるようにしたい」。

上越警察署によると、今年に入ってからは管内での特殊詐欺による被害は報告されていない。金を要求する不審な電話がきたら、まず警察に連絡することが大切だ。

※ご覧の記事の内容は2019年2月8日（金）JCVニュースLiNKで放送（TV111ch） 初回18:30～
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