2019年01月18日 18:00更新
上越市立上下浜小学校で18日、スポーツ義足を体験する授業が開かれた。5・6年生が実際に義足をはいてウォーキングに挑戦した。
この体験授業は、上越市が来年開かれる東京オリンピック、パラリンピックのホストタウンになっていることを受け、小学生に共生社会への理解を深めてもらおうと開催された。
講師は義足でマラソンの完走をめざしている富山市の吉川和博さん。吉川さんは現在36歳、普段は一級建築士として仕事をしている。
吉川さんは5・6年生27人をまえに義足をつけた理由を説明。大学2年生のとき膝に骨肉腫が見つかり、はじめは膝の骨を金属の関節に入れ替えたが膝を気にしながらの生活に疑問をもち、より自分らしく生きようと足の切断を決意、義足を使う生活をはじめた。現在は、念願のスポーツ義足を手に入れ、フルマラソンの完走に挑戦している。児童たちは吉川さんの切断した足を触ったり、普段の生活用の義足とスポーツ義足を持ち比べたりした。
このあと、実際に体験用の義足を装着し、マットの上を歩いた。体験した児童たちは「いつもと違う感じで、足の感覚がなかった。」「義足の人はとても大変だと思う。尊敬して応援していきたい」と感想を話していた。
また吉川さんは「児童はこれまえに義足の人に会ったことがないと言っていた。まずは『知っている』ということが一番大事。義足を使っている人がいるということを身近に感じてもらい、そこから子どもたちが様々なことを考えるきっかけになればいい。」と話していた。
この体験授業は2月21日に三和区の明治小学校でも開かれる予定。
※ご覧の記事の内容は2019年1月18日(金)JCVニュースLiNKで放送(TV111ch) 初回18:30~
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