2017年02月13日 16:19更新
雪の下で育てた野菜を収穫する体験会が12日、上越市牧区で開催された。収穫体験は、雪国の風土を生かした野菜栽培に取り組む、JAえちご上越「あるるんの杜」が消費拡大につなげようと初めて企画した。
収穫体験は牧区高尾の農事組合法人「あかりの圃場」で行われ、上越市内から参加した10人が持参したシャベルやスコップを使って雪の下で育ったニンジンを掘り起こした。
あかりの圃場は3年前に法人化し、現在 地元の5世帯10人で運営している。標高330mの高尾は例年3mほど雪が積もる豪雪地帯で、昼夜の寒暖差が激しく、土壌は栄養を蓄えた粘土質。これらの自然環境を生かしたニンジン栽培を冬場の収入源にしようと2年前から取り組んでいる。
法人の代表は「雪下ニンジンは収穫が一番大変。そのかわり、それだけの価値のあるニンジンができる。食べてもらわないと分からない味。ニンジン嫌いの子どもでも食べられるのではないか」と味に自信をもっている。
ニンジンについた泥を水で洗い流すと鮮やかなオレンジ色が現われた。参加者は、とれたてのニンジンの味を確かめ「甘くて(ニンジン特有の)臭いが無い」と、雪下ニンジンの美味しさに驚いていた。
イベントを主催した「あるるんの杜」の亦野(またの)さんは「地域一丸となって雪下・雪室野菜の普及拡大に取り組んでいきたい」と話している。
※2017年2月13日 ニュースLiNKで放送 初回18:30~