2025年04月08日 14:56更新
去年、県内で初めて上越市吉川区で繁殖した国の特別天然記念物「コウノトリ」のつがいが、今年も同じ場所で産卵し、ふ化したことが確認されました。
これは8日(火)の様子です。親鳥の足元に2羽のヒナが見えます。
ふ化は、今月4日に上越市教育委員会が発表しました。去年と同じつがいで、去年より1か月以上早いということです。上越市教育委員会によりますと、つがいは今年1月から2月にかけて交尾し、3月になって卵を温めるような行動が確認されていました。
教育委員会では、市の職員が撮影した映像をコウノトリの繁殖に取り組んでいる「兵庫県立コウノトリの郷公園」に送りました。このときの映像にヒナは写っていませんでしたが、専門家は親鳥がエサを吐き戻してヒナに与える仕草などから「ふ化した」と判断しました。
順調に成長すれば、5月中旬にヒナに足環を装着し、6月中旬に巣立つと見られています。
コウノトリを観察している吉川区の上越市議会議員の橋爪法一さんは「雪が降る日もあるなか、親鳥はよく頑張った。2年連続の繁殖ということで、コウノトリにとって吉川が住みよい場所だと分かったのではないか。ますます増えてほしい」と期待しています。
教育委員会では、コウノトリを観察したり撮影するときは、影響を与えないよう巣から150m以上離れるなど注意を呼びかけています。
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