2024年12月14日 16:31更新
中小企業が既存の商品を見直し、付加価値をつけて利益アップにつなげている成功事例を学ぶビジネスセミナーが、4日(水)にJCVで開かれました。
このセミナーはJCVが東北経済連合会の協力を得て定期的に開いています。今回のテーマは「地域発・全国展開サポート」です。講師を務めたのは仙台をはじめ、東北の企業を支援する「仙台市産業振興事業団」起業・経営支援部 赤羽優部長です。
セミナーでは仙台市で、養蜂とハチミツの製造販売を行う事業所の支援事例が紹介されました。事業団では、商品の認知度を高め売上や利益をあげるために、商品の強みを訴求し、価値を可視化しました。国内でおよそ6パーセントしか流通していない貴重な国産の非加熱ハチミツであることをしっかりと表記し、蜜を採った花の種類や場所、時期によって単価を変える商品構成に見直しました。
仙台市産業振興事業団 起業・経営支援部 赤羽 優 部長
「支援前は花の種類が同じならすべて同じ単価で販売。支援後は採蜜時期や場所など、希少性・品質が高いものは単価を上げた」
またイベントなどに出店して販売するだけでなく、直売所を新たに開設しました。さらに、ソフトクリームに自分で選んだ好きなハチミツをかけて食べる新商品も開発しました。その結果、客単価が上がり、直売によって流通コストが削減され、利益アップにつながりました。
仙台市産業振興事業団 起業・経営支援部 赤羽 優 部長
「直売所をオープンしたその年には売り上げが2倍以上に上がった。そんなにすぐ売り上げが上がるのは滅多にない事例」
このほかセミナーでは東北の中小企業が開発した土産品をバイヤーが選ぶコンテストで最優秀賞を受賞した商品の特徴などについて説明がありました。
仙台市産業振興事業団 起業・経営支援部 赤羽 優 部長
「商品の基本価値、おいしい・安全性が高い、地域性があるか。地域の素材をちゃんと使っている、外国産のものをあまり使わない。地域の文化に根差している。ストーリー性があることが大事」
仙台市産業振興事業団 起業・経営支援部 赤羽優 部長
「ずっと長くいると、自分の商品が当たり前に思いよさが見えにくくなる。私たちがその商品を見ると、すごくいい商品だと多々感銘を受ける。公的な企業支援団体から客観的に見てもらい、どういう強みをさらに伸ばせるか、聞きながらやるといいのでは」
このセミナーの模様は後日JCVで放送します。くわしくはJCVFan!でご確認ください。
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